The Prepless GM 準備作業なしでTRPGを 遊ぶノウハウ本です。
プレイヤーに問いかけていく「共同ストーリーテリング」など セッションの状況を整え、不測の事態に対応するノウハウが満載です!
目次
The Prepless GMとは
The Prepless GMは、準備作業なしでTRPGを 遊ぶノウハウ本です。
準備なしとありますが、不測の事態にも対応できるノウハウなどが満載で、いまからGMに挑戦する人にも、長年GMされてきた方にも参考になるノウハウが満載です。
準備作業なしというTRPGノウハウは、プレイヤーの協力を得てTRPGを遊んでいくという事
TRPGにおける事前準備は、キャラクターを作成するという作業以外のほとんどはシナリオ作りなどGMが担います。
GMとしては、そこが楽しい作業であったりするのですが、負担になる場合もあります。
こちらの本にはその負担をプレイヤーの協力を得てTRPGを遊んでいくためのノウハウが丁寧に解説されています。
プレーヤーをTRPGの中心にしていくための質問するというテクニック
この本のノウハウの中心となる考えが、プレーヤーをTRPGの中心にしていくため、いくつかのタスクと責任をプレーヤーに移すというテクニックです。
どれだけGMがシナリオを想定してもそれを越えて、ときには逸脱していく可能性をTRPGという遊びは秘めています。それらに対してGM一人で悩むよりは、プライヤーに質問することでTRPGという遊びを成立させていくという仕組みです。
使われないかもしれないシーンの用意をするよりは、参加者一人一人に対応したシナリオを用意する。それを作り上げるための質問の内容や、急な展開の変化に活かせるランダムチャート表など掲載されています。
TRPGのセッションにおける99%の問題と議論は、「あなたのPCに何かしてあげられることはありませんか?」という質問でクリアにできる。
TRPGはGMとプレイヤーで分かれて遊ぶものですが、敵対するものではありません。
誰もが忙しいスケジュールから時間をかけてゲームをプレイしているので、あなたのPCに何かしてあげられることはありませんか?」という質問でGMとプレイヤー双方が自分のいまの状況を整理して、ストーリーを前進させることができると思います。
「GMしてみよう」の敷居を低くしてくれ、実際に行うための4つの質問のノウハウ!
「独創性が過大評価されている」「アイデアは安い」「プレイヤーに助けを求める」などなど、「GMしてみよう」の敷居を低くしてくれ、実際に行うためのノウハウも満載です。
ストーリーは、答えられる一連の質問と考え、それを4つの異なる方法で質問を処理するというノウハウで紹介されています。
- ストーリーを伝える
- プレーヤーに尋ねる
- ランダム化
- 秘密を作成する
実際にどう運用するかも丁寧に解説されています。
「ここと今に焦点を当てる」ストーリーテーリング
ノウハウのひとつとして「ここと今に焦点を当てる」ストーリーテーリングが紹介されていました。
GMが犯す最大の間違いは、先を見越そうとすることだということだから、ストーリーの現在の内容に常に焦点を当て、説明がより豊かにして、プレイヤーの関心やストーリーの価値を高めるという内容です。
このようなノウハウがいくつも紹介されています。
オンラインセッションのキャンペーン企画にとても向いたノウハウ本だと思います!
いまパグマイアのオンラインセッションのキャンペーン企画をしています。
できるだけ頻繁にガイド(パグマイアにおけるGM)しようといろいろ試行錯誤していたのですが、いろいろ考えてやっていたことが、この本の中にノウハウとして紹介されていて、方向性間違っていなかったのかなと安心しました。
準備作業なし。ときくとGMとしてやるべきことをしていない気にもなるのですが、やるべきことはやって、さらに面白くしたり、不足に事態に対応したりするときこの本のノウハウが役に立ちそうです。
時間は大きなコストなので、それをきちんと活用してこれからもTRPG楽しんでいきたいなと思わせてくれる1冊でした。